フェザーカービング

久々にフェザーカービング作りました。

展示会で木彫りのレプリカを多く扱ってたのですが、木彫りの話題になると見てみたいとの声が多かったのでお手軽サイズの小物木彫りを作ってみました。

 

確かに初めてバードカービング の完成品を見たら、どんな色のどんな硬さのなんの種類の木を使ったのか想像つきませんよね。

一般的に電動グラインダーを使っている方ならアメリカのチュペロという材料が向いています。年輪や節がなく、それでいて薄く加工しても折れにくいです。チュペロ材の中にも軽いものと重いものがあります。重い方が硬いので、私は軽いほど好きですが、あまり軽すぎると慣れてない方には逆に扱いにくくなります。削れすぎてしまうので、どこまで削るというのをしっかり頭に叩き込んでおかないと大事故になります。

ナイフや刃物の方はジェルトン材が向いています。やはり年輪や節がなく折れにくいです。硬すぎないので女性でもサクサク削れます。方向によってまとめて削れてしまうことがあるので、中仕上げくらいからは慌てずに少しずつ進めると良いです。

 

今回のフェザーカービングもバードカービング と作り方は同じです。

削り、ヤスリ、羽軸を盛り上げ、羽枝(うし)をバーニングで入れる、目止め、下地、着色、コーティング、完成です。

裏側も羽の裏面を作り込んでも素敵です。

今回は初めて見る方がどんな木か一目でわかるように裏は白木のまま残してあります。

フェザーカービングは額に入れたり、台をつけたり、ブローチにしたり、アクセサリーにしたりといった楽しみ方もあります。

写真の小さな羽は、カワセミの三列風切、大きな羽はタシギの尾羽です。

どの鳥も全身の羽は部位によって形状が異なり、それぞれの役割を果たします。さらに部位の中でもサイズが一枚一枚違います。

 

羽図鑑を眺めて好きな羽根を選んで作ったり、拾った羽根がなんの鳥のどの羽根かなど、羽根の楽しみ方も様々ですね。