ご無沙汰してすみません。新宿御苑展示会では遠くから足を運んでいただき、誠にありがとうございました。
おかげさまで会場が賑わいました。
ところで4月末に行われたバードカービングアメリカ大会の写真を見せてもらいましたが、今年も素晴らしかったのでその話題を。
Larry Barth氏が1つだけ出品し、それがワールドクラスの1位を受賞しています。初級中級上級、マスター、ワールドクラスとあり、マスターは限られた入賞経験者しか出せず、ワールドクラスは誰でも出品することができます。格闘技でいうと無差別級のような感じですかね。その中でも絶対王者は他を寄せ付けない圧倒的勝利です。
今年の大会は私の生徒さんが弾丸参加し、入賞も果たし、セミナーや交流パーティーにも参加し、と盛りだくさんな楽しい報告を送ってくれました。
Larry Barth作
Phoebe(フィービー、フェーべ) アメリカのタイランチョウ科ツキヒメハエトリ属の鳥で他にもブラックフィービーなど何種か生息
それと今年の大会出品作品ではないですが、素敵な作品を教えてもらったので紹介します。
Gerald Painter氏の作品ヤツガシラ
ヤツガシラが8センチほどのミニチュアサイズで、巣を発つところです。
勿論木も木彫りで、角度によって巣と卵が見えます。絵画と違いカービングは立体作品なので、360度どこから見ても楽しめるよう工夫が必要ですね。ほんのワンポイントの工夫で見る角度によって表情がぐんと変わり楽しいものになります。
構図も見事ですが手先の器用さも素晴らしいです。ミニチュアサイズへ縮小した場合、その作品の背景や植物、虫なども同じ比率で縮小しないと矛盾点として減点される事もあるので注意が必要です。
Gerald Painter氏もマスターやワールド上位常連というトップクラスのカーバーです。ヤマドリの審査を熱心にしてくれた記憶があります。
知ってる限りですが、アメリカでバードカービング が最も盛り上がった頃が1980~90年代位でその頃からコンペの参加作品はとんでもないクオリティです。その頃のカービングは熱量が凄くてそれ以降はじわじわ上昇といった雰囲気です。驚くことに最近はJr世代の活躍も目立ってきていて、Guge氏のように息子さんが跡を継いでカーバーになっている事もあります。勿論息子さんも入賞常連、大活躍している腕前です。
恐らくGerald Painter氏も若手作家で、
その活躍で世代交代がそろそろ…なんてこともまだわからない今年の王者の活躍ぶりでした。
やっぱりアメリカは凄かった。
アメリカ大会ウォードワールドチャンピョンシップコンペティションリンク
Gerald Painter作
ヤツガシラ ミニチュア
カービングに限らずフィギュアでも驚くような出来の作品に沢山出会い刺激もありますし、自分の才能の無さと不器用さに落ち込むことも多々あります。そんな時は楽しいを諦めることもないなと己で回復させています。
書き出すと止まらないけど、先週の上海ワンフェスも凄かったみたいです!
気になる方は#上海wf2019で検索してみて下さい。